トマトアネモネフィッシュ

  • 英名 : Tomato Anemonefish , Red Saddleback Anemonefish
  • 学名 : Amphiprion ephippium
  • 撮影地:シミラン諸島


海の宝石!成長で姿を変える「トマトアネモネフィッシュ」の魅力

インド洋の暖かい海に生息するトマトアネモネフィッシュは、その名の通り熟れたトマトのような色合いが特徴的なクマノミの仲間です。日本でよく見られるハククマノミに似ていますが、そのユニークな成長過程と模様には、他にない魅力が詰まっています。


トマトアネモネフィッシュの驚きの成長

この魚の大きな特徴は、成長とともに体の模様が変わることです。


幼魚のとき


頭の後ろに白い線が1本入っており、まるで「ほっかむり」をしているように見えます。この線の入り方は、個体によって少しずつ異なります。


成長すると


白い線は徐々に薄くなり、成魚になる頃にはほぼ見えなくなります。


その代わりに、お尻の近くに大きくてはっきりとした黒い斑点が出てきます。この斑点が、熟したトマトのヘタのように見えることから、この名前が付けられました。


まるで違う魚かと思うほどの変化を見せてくれるため、ダイバーの間では、どの成長段階の個体に出会えるか、楽しみにされています。


華やかなイソギンチャクがお気に入り

クマノミは種によって共生するイソギンチャクが決まっていますが、トマトアネモネフィッシュは主にサンゴイソギンチャクを好みます。


サンゴイソギンチャクは、その名の通りサンゴ礁に住む美しいイソギンチャクで、カラフルな触手が特徴です。その華やかな触手の間で暮らすトマトアネモネフィッシュは、水中写真の被写体として抜群の存在感を放ちます。鮮やかなオレンジの体と、美しいイソギンチャクの組み合わせは、まさに「海の宝石」と呼ぶにふさわしい光景です。


次にインド洋の海を訪れる際は、この成長で姿を変える魅力的なクマノミを探してみてはいかがでしょうか。


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