- 学名:Chaetodon andamanensis,
- 英名:Andaman butterflyfish
- 撮影地:シミラン諸島(タイ)
そっくりだけど違う魚!「アンダマンバタフライフィッシュ」と見分け方
魚図鑑で見かけるスミツキトノサマダイ。鮮やかな黄色い体に黒い斑点が印象的で、一度見たら忘れられない魚ですね。しかし、その魚によく似ているけれど、実は違う種類として扱われている魚がいるのをご存知でしょうか?
それが、今回ご紹介するアンダマンバタフライフィッシュです。
一番の違いは「大きな斑点」
アンダマンバタフライフィッシュは、スミツキトノサマダイと非常によく似た色と模様を持っています。しかし、両者を見分ける決定的なポイントが一つあります。
それは、スミツキトノサマダイの体の上部にある、大きな黒い斑点がないことです。この斑点の有無で、簡単に見分けることができます。
かつては、図鑑によってはスミツキトノサマダイの近似種としてまとめられていることもありましたが、現在は別の種として扱われています。専門家たちが長い年月をかけて研究を重ねた結果、独自の種として認められるようになったのですね。
名前の由来と、ちょっとしたトリビア
この魚の名前の元になっているアンダマン海は、タイ西部に広がる美しい海です。そのため、「アンダマン海の固有種かな?」と思われがちですが、実はそうではありません。
アンダマンバタフライフィッシュは、名前の由来となった海域だけでなく、インド洋全体に広く生息しています。次にインド洋の海に潜る機会があれば、ぜひこの魚を探してみてください。もしかしたら、スミツキトノサマダイと一緒に泳いでいる姿を見られるかもしれませんね。