- 標準和名:ロクセンスズメダイ
- 学名:Abudefduf sexfasciatus (Lacepède, 1801)
- 英名:Scissortail sergeant
サンゴ礁のアイドル:ロクセンスズメダイの隠された秘密
南国のサンゴ礁を彩る魚は数多くいますが、その中でも特に目を引く存在がいます。今日ご紹介するのは、白と黒のストライプ模様がチャーミングなロクセンスズメダイです。
見分けるポイント:完璧な6本のストライプ
ロクセンスズメダイは、その名の通り、真っ白な体に6本の黒い横縞が入っているのが最大の特徴です。この完璧なストライプ模様は、まるで職人が描いた芸術品のよう。幼魚の頃は特に鮮やかで、その可愛らしい姿は、多くのダイバーやスノーケラーの心を掴んで離しません。
サンゴ礁の守り神:彼らの意外な一面
ロクセンスズメダイは、ただ美しいだけの魚ではありません。彼らは非常に縄張り意識が強く、自分の住処であるサンゴの周りを勇敢に守っています。時には、自分よりも大きな魚に対しても果敢に威嚇し、追い払う姿を見ることができます。
その小さな体からは想像もつかないほどの気の強さは、サンゴ礁の平和を守る小さなヒーローのようです。
共生の関係:サンゴとの深い絆
ロクセンスズメダイは、サンゴ礁の隙間をねぐらとしています。特に、枝状のサンゴやテーブルサンゴの間に隠れていることが多く、外敵から身を守るだけでなく、夜にはその中で眠ります。彼らの存在は、サンゴ礁の健康のバロメーターとも言われ、ロクセンスズメダイが元気に泳ぐ海は、健全なサンゴ礁が広がっている証拠です。
もし海中でロクセンスズメダイを見かけたら、その美しい縞模様だけでなく、サンゴを守る勇敢な一面にも注目してみてください。彼らの小さな体の中に秘められた、大きな生命力を感じることができるでしょう。
初投稿:2015/05/09