
Metallic Shrimp Goby at Koh Tao Island, Thailand
Originally uploaded by takau99
ダイビング中、砂地の底で、小さなハゼとテッポウエビがまるでパートナーのように一緒にいる姿を見たことがありますか? 今回は、そんな共生のドラマを繰り広げるハゼの仲間、**『メタリックシュリンプゴビー』(英名:Metallic Shrimp Goby)**の魅力と、彼らがマクロ派ダイバーにとって最高の被写体である理由を、タイのタオ島での出会いを交えながらご紹介したいと思います!
顔のメタリックブルーに釘付け!メタリックシュリンプゴビーの魅力
メタリックシュリンプゴビーは、その名の通り、顔に散りばめられたメタリックブルーの斑点が特徴的なハゼの仲間です。地味な砂地に溶け込むような保護色の中に、このキラキラとしたブルーが映える姿は、まさに自然が作り出したアート!
彼らは、テッポウエビの掘った巣穴を共有する共生関係にあります。視力の弱いテッポウエビが巣穴の掃除や掘り進める役目を担い、一方のメタリックシュリンプゴビーは、その優れた視力で外敵を警戒し、危険が迫るとテッポウエビに合図を送って、一緒に巣穴に隠れるんです。
テッポウエビの触角を体で感じながら、常に外を警戒するメタリックシュリンプゴビーの姿は、まさに**「海のバディ」**。その健気で愛らしい姿は、見ているだけで心が和みますよ。
タイ・タオ島は共生ハゼの宝庫!メタリックシュリンプゴビーを探す!
私がこの美しいメタリックシュリンプゴビーに出会えたのは、タイ湾に浮かぶダイバーの聖地、タオ島周辺のダイビングポイントでした。タオ島は、比較的穏やかな海と、砂地や岩礁が入り混じる多様な地形が魅力で、マクロ生物の宝庫としても知られています。
メタリックシュリンプゴビーは、水深5m~20m程度の砂泥底でよく見られます。海底の少し開けた砂地を注意深く探すと、巣穴の入り口付近でじっと外を伺っている彼らを見つけることができるでしょう。
他の共生ハゼと同様に、彼らは同じ場所に定着していることが多いので、一度見つけたら、次回潜った際にもまた会える可能性があります。
メタリックシュリンプゴビーを狙う!撮影のコツ(OLYMPUS PEN E-PL1でも!)
共生ハゼの撮影は、根気がいりますが、その分、可愛い写真が撮れた時の喜びはひとしお! OLYMPUS PEN E-PL1のようなコンパクトなカメラでも、工夫次第で素敵な写真が撮れますよ。
焦らずゆっくりと近づく: どんなに警戒心が薄い魚でも、急な動きは禁物です。ゆっくりと、彼らが安心できる距離まで近づきましょう。
テッポウエビとのツーショットを狙う: 巣穴からテッポウエビが顔を出した瞬間は、まさにシャッターチャンス! 二匹の共生関係がわかる、物語性のある一枚を狙ってみましょう。
顔のメタリックブルーにピントを合わせる: 特徴的なメタリックブルーの斑点にしっかりとピントを合わせることで、彼らの魅力が際立ちます。
低いアングルから: 被写体と同じ目線か、少し下からのアングルで撮ると、より迫力のある写真になります。砂地に寝そべる覚悟も必要かもしれません!
水中ライトで輝きを強調: 水中でメタリックな輝きを引き出すには、適切な水中ライト(ストロボ)が不可欠です。顔のブルーが美しく映えるよう、光の当たり方を調整してみましょう。
まとめ:タオ島で、共生の美しさを発見しよう!
メタリックシュリンプゴビーは、そのキラキラした顔の美しさだけでなく、テッポウエビとの間に築かれた健気な共生関係が、見る者の心を惹きつけます。
タイ・タオ島でのダイビングは、この小さなバディたちに出会う絶好のチャンスです。ぜひ、砂地の底に目を凝らして、彼らの愛らしい姿と、そこに息づく海のドラマを探してみてください。
きっと、あなたのダイビングログに、また一つ心温まる出会いの物語が加わるはずです!